代表的な屋根材を知ろう!屋根材の種類や修理方法をわかりやすく解説

屋根塗装

瓦やスレートなどの屋根材は、住宅を風雨や太陽光から守るための大切な役割を担っています。

しかし、自宅の屋根材についてあまり知らない、という人は多いのではないでしょうか。

代表的な屋根材を知ろう

日本瓦

粘土を使用して焼いて作った日本瓦は、高い断熱性と防音性を持つ優れた素材です。
耐震性が高くないという注意点はありますが、
現在使用されている素材の中でも耐用年数の長さはトップクラスの60年以上と言われています。

木造の日本家屋にしっくりなじむ外観と、独特の重厚感は今でも多くの人を魅了しています。
また、金属系の素材のように一定年数ごとの塗装工事を必要としないことも瓦特有のメリットです。
さらに、通気性の高さ、吸水率の低さも日本の気候にあっており、長年愛されてきただけの価値があります。

デメリットは他の素材に比べて重量が大きいことです。
屋根部分が重いことは地震の際に揺れやすさに繋がってしまうので、
耐震性が重視される最近の傾向では敬遠されるケースもあります。

ガルバリウム鋼板

近年の日本では最もポピュラーな素材で、亜鉛とアルミニウムの合金にメッキ処理をしたものです。
衝撃には強いとは言えませんが、耐震性、耐風性が高いこと、軽量であること、サビにくいことなどで人気があります。

色合いやデザイン性もさまざまに展開されているので、家のイメージに合わせてカラーリングなどを選ぶこともできます。
15年から20年程度で塗装を行う必要がありますが、しっかりメンテを行えば30年程度は耐用できます。

素材としての断熱性はないので、屋内に熱気を伝えないようにするには屋根裏にしっかりと断熱材を入れることをお勧めします。

また、金属なので瓦屋根に比べると雨音が響くというデメリットもあります。

スレート

ガルバリウム鋼板に次いで現在の日本で人気がある素材です。
外観がすっきりしていること、カラーが豊富で選ぶ楽しみがあることなどから、特にデザイン性にこだわりたい人に選ばれています。
また、多くの住宅のデザインになじみやすい汎用性があること、断熱性、遮熱性があるので屋内の温度が上昇しにくいことなど、利点が豊富なのも多用される理由でしょう。
粘土板岩を使用しており、コロニアル屋根とも言われています。

素材の単価としては安くはないですが、施工性が良いので結果的にはガルバリウム鋼板より安く施工できます。
一方で割れることもある素材で、破損した場合は素材単価が高いことから修理費用は高くつくケースもあります。
きれいな外観を生かすためにも、塗装のリフォームを10年に一回程度を目安に行うことをお勧めします。

軽量瓦

軽量瓦は日本瓦のような外観を持ちながら、重量的には半分程度に抑えられているので、
地震などで落下したときの衝撃を緩和できるメリットを持っています。
また、樹脂と繊維を合わせた素材なので瓦といっても割れにくいことを特徴としています。

屋根の葺き替えを考える場合

日本瓦の葺き替え

瓦は耐用年数が長く、美しさもある優れた素材ですが、耐震性が高くないことから葺き替えを行うケースも増えています。
瓦を葺き替える場合、ガルバリウム鋼板かジンカリウム鋼板などの金属製の素材がお勧めです。
この2種類はどちらも耐震性、耐風性が高い特徴を持っています。

また、金属は薄く作れるので、屋根材としては面積当たりの重量が小さい利点があり、デザイン的にも違和感がないでしょう。

トタン屋根の葺き替え

以前多く使用されたトタン屋根は、サビやすく穴が空いてしまうケースもあることや、外観の安っぽさもあって、メンテナンスを考慮する際に葺き替えを考える人も多い素材です。
ただし、一般的なトタン屋根からスレートやガルバリウム鋼板(成型品)への葺き替えは、
勾配の都合から難しいケースが多いのが実情です。

とはいえ修理だけでは長く持たせることが難しいですから、ガルバリウム立平葺き屋根にすれば問題を解決できます。